コンソーシアムについて

コンソーシアムの概要

コンソーシアムの概要・体制図

本コンソーシアムは、人間拡張のエコシステムの形成と拡大と、それらを通じた人間拡張技術による社会課題の解決に、様々な産業分野の企業が業界横断、産官学連携で取り組むことを目的として、内閣府主導の国家プロジェクト 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」の一環で発足しました。参加する企業と学術専門家が連携し、人間拡張技術の構成要素であるアプリケーション、デバイス、プラットフォームの実証・接続性の検証や、国際標準化、シンポジウムの開催やホワイトペーパーの発行などによる情報発信といった活動に取り組んでいきます。

運営体制

幹事会

リーダー 持丸 正明 (第3期SIP 課題「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」 プログラムディレクター(内閣府))
サブリーダー 玉城 絵美 (東京大学大学院 工学系研究科 教授、琉球大学 工学部 教授)
サブリーダー 中村 武宏 (株式会社NTTドコモ CSO、コーポレートエバンジェリスト)

事務局

三菱総合研究所

人間拡張とは

人間拡張の説明図

人間拡張技術は、教育格差や労働人口の減少、伝統文化の衰退等の社会課題を解決する手段として、建設、観光、教育、製造、医療など様々な業界で注目を集めています。例えば、身体動作の拡張で、スポーツや楽器演奏の指導効果を高められる可能性があります。指導者と生徒がネットワークに接続されたウェアラブルデバイスを通じて身体動作を共有することで、生徒は指導者の筋肉や関節の動きを自身の身体で直接体験し、学ぶことが可能となります。これにより指導者が近くにいない地域の生徒が、効果の高い指導を受けられるようになれば、教育格差の解消につながると考えられます。

人間拡張コンソーシアムで想定する人間拡張の実現イメージ

人間拡張コンソーシアムで想定する人間拡張の実現イメージ図

プラットフォームを介して、センシングやアクチュエーションを行う様々なデバイスや、メタバース、ECサイトなどのサービスが接続することで、身体能力の拡張、遠隔操作の発展、感覚の共有・保存、感情の共有などを実現します。

*戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、科学技術イノベーション総合戦略及び日本再興戦略に基づいて創設された内閣府主導の国家プロジェクトです。SIP第3期では、内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が、Society 5.0の実現に向けてバックキャストにより、社会課題の解決や日本経済・産業競争力にとって重要な課題を設定し、そのプログラムディレクター(PD)・予算配分をトップダウンで決定しています。産学官連携により、府省連携が不可欠な分野横断的な取り組みを基礎研究から社会実装までを見据えて一気通貫で研究開発を推進するプロジェクトです。「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」では、サイバー/フィジカル空間双方のインタラクションを通じて、サイバー空間における価値生成のみならず、その価値をフィジカル空間に還流する新たな経済圏である「バーチャルエコノミー圏」を創出・拡大し、我が国が世界をリードすることを目指します。

会員一覧

12社、5名 (2025年1月時点、50音順)

法人会員

  • H2L株式会社
  • 株式会社NTTドコモ
  • 住友電気工業株式会社
  • 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
  • デンカ株式会社
  • TOPPAN株式会社
  • トヨタ自動車株式会社 未来創生センター
  • 株式会社日本触媒
  • 株式会社本田技術研究所
  • ミズノ株式会社
  • 株式会社三菱総合研究所
  • 株式会社ワコム

個人会員 ※敬称略

  • 名古屋大学未来社会創造機構 / 大学院工学研究科 教授 河口 信夫
  • 産業総合研究所 研究センター長 岸本 光弘
  • 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 栗田 雄一、ほか研究員2名